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ベンツオーナー必見!ヘッドレストの外し方を車種別に徹底解説【W205, W213, X253など】

W205型Cクラスの運転席シートの写真。ヘッドレストの部分に焦点を当て、シートの高級感と技術的な内容の両方をイメージさせるデザイン。

「ベンツのヘッドレストを外したいけど、どうすればいいの?」そう思って調べているあなた。

シートカバーの取り付け、車内清掃、さらにはシートのカスタマイズなど、ヘッドレストを外す必要に迫られるシーンは意外と多いものです。

しかし、無理に力を加えると故障の原因になるため、正しい方法を知ることが非常に重要です。

この記事では、Cクラス(W205)、Eクラス(W213)、GLC(X253)といった代表的な車種を中心に、ベンツのヘッドレストを安全かつ簡単に外す方法を、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。

愛車を傷つけることなく、スマートに作業を進めるためのヒントが満載です。

 この記事の要約:

  • ベンツのヘッドレストを外す際の注意点と、安全な外し方を解説。
  • Cクラス(W205)、Eクラス(W213)、GLC(X253)の車種別に外し方を写真付きで詳解します。
  • 電動シートの場合と手動シートの場合、それぞれの外し方のコツを紹介。
  • この記事を読めば、専門知識がなくてもヘッドレストの取り外しがスムーズに行えます。

さあ、あなたの愛車をさらに快適にするための第一歩を踏み出しましょう。

 

ヘッドレストを取り外す前に!絶対に知っておきたい注意点

ヘッドレストの取り外し作業を始める前に、必ず確認しておきたい重要なポイントがあります。これを怠ると、思わぬ破損や怪我につながる可能性がありますので、しっかりと頭に入れておきましょう。

無理な力は厳禁!ヘッドレストの構造を理解しよう

メルセデス・ベンツのヘッドレストは、ただ差し込まれているだけではありません。多くのモデルでは、ポール部分に「ストッパー」「ロック機構」が組み込まれており、これにより走行中の振動で外れることを防いでいます。このストッパーを解除せずに力任せに引き抜こうとすると、ストッパーが破損したり、シート内部の機構を壊してしまったりする原因になります。特に、電動でヘッドレストの位置を調整するモデルでは、電動モーターの故障に繋がる可能性もあります。必ず、各車種に定められた正しい手順でストッパーを解除してから取り外し作業を行いましょう。

正しい工具と保護具を準備しよう

ヘッドレストの取り外しには、特別な工具はほとんどの場合必要ありません。しかし、指の力を補助するための内張りはがしや、シートを傷つけないための薄い布などがあると便利です。作業中に手が滑ったり、無理な姿勢になったりすると怪我をする恐れがあるため、保護手袋を着用することもおすすめです。また、作業を行う際は、必ずエンジンを停止させ、キーを抜いた状態で行ってください。電動シートの場合は、誤作動を防ぐためにバッテリーのマイナス端子を外すことも検討してください。

シートポジションを一番前にしておく

ヘッドレストを取り外す際、作業スペースを確保することが重要です。特に後部座席のヘッドレストを取り外す場合は、前部座席のシートを一番前にスライドさせておくと、無理のない姿勢で作業ができます。また、電動シートの場合は、ヘッドレストを一番上まで上げておくと、ストッパーの位置が確認しやすくなります。この小さな一手間が、スムーズな作業に繋がります。これらの注意点を守ることで、あなたの愛車を傷つけることなく、安全かつ効率的にヘッドレストを取り外すことができます。しっかりと確認してから、次の車種別の解説に進みましょう。

ベンツのヘッドレストは安全装置の一部であることを認識する

メルセデス・ベンツのシートとヘッドレストは、単なる乗り心地を良くするためのものではありません。特に、NECK-PRO(ヘッドレスト衝突保護機能)のような先進的な安全機能が組み込まれているモデルでは、万が一の追突事故の際に、乗員の頭部と頸部を保護する役割を果たします。この機能は、後方からの衝撃を感知すると、スプリングの力でヘッドレストが瞬時に前方に移動し、乗員の頭部を支え、むち打ちなどの重傷を軽減します。電動シートのヘッドレストを手動で無理に外そうとすると、これらの安全機能が正常に作動しなくなるリスクがあります。したがって、安全を最優先に考え、電動シートのヘッドレストは専門の知識を持ったプロに任せることが最も賢明な判断です。自分で作業を行う際は、必ず車両の取扱説明書を確認し、安全機能に関する情報を理解しておきましょう。この知識を持つことで、あなたは単なる修理を行うだけでなく、愛車の持つ安全哲学を理解し、より安全なカーライフを送ることができます。

作業前には必ず取扱説明書を確認する

ベンツの車種や年式、さらにはグレードによって、シートの構造やヘッドレストの取り外し方法が異なる場合があります。この記事で紹介する内容は一般的なものですが、あなたの愛車の正確な情報については、必ず取扱説明書を確認してください。取扱説明書には、ヘッドレストの取り外しに関する詳細な手順や、特別な注意点が記載されている場合があります。これにより、予期せぬトラブルを未然に防ぎ、安心して作業を進めることができます。

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【W205, W213】Cクラス・Eクラスのヘッドレストの外し方

まずは、日本の道路でもよく見かける人気のセダン、Cクラス(W205)とEクラス(W213)のヘッドレストの外し方を解説します。これらの車種はシートの構造が似ているため、基本的な外し方も共通しています。

電動シートの場合(Cクラス・Eクラス)

電動シートのヘッドレストは、手動での取り外しができません。無理に引き抜こうとすると、内部の電動モーターが故障してしまいますので絶対にやめましょう。取り外しは、専用の診断機(DAS/XENTRY)を使い、ディーラーや専門の業者で行う必要があります。

 なぜ電動で動くヘッドレストは手動で外せないのか?

電動シートのヘッドレストは、位置調整だけでなく、衝突時の安全機能(NECK-PROなど)とも連動している場合があります。そのため、安易に取り外すことができないよう、物理的なストッパーに加え、診断機を使った制御が必要となります。

手動シートの場合(Cクラス・Eクラス)

一部のグレードや年式の手動シートでは、簡単にヘッドレストを取り外すことができます。

1. ヘッドレストを一番上まで上げる
ヘッドレストを上に引き上げ、一番高い位置まで上げます。
2. ヘッドレストのポールの付け根にあるボタンを探す
ポールの付け根(シートの背もたれとの境目)に、小さなボタンや穴があることを確認してください。
3. ストッパーボタンを押しながら引き抜く
ポールの両側、または片側にあるストッパーボタンを同時に押し込みながら、ヘッドレストを引き抜きます。ストッパーボタンは、ドライバーや内張りはがしなどの細い棒で押す必要がある場合もあります。
4. 取り外し完了!
ボタンを押したまま、ゆっくりとヘッドレストを引き抜きます。途中で引っかかる場合は、ボタンがしっかりと押されているか、角度が正しいかを確認しましょう。

手動シートの場合、この作業だけで簡単に取り外すことができます。無理な力を加える必要はありません。

Cクラス・Eクラス(W205, W213)のシート構造の詳細

W205(Cクラス)やW213(Eクラス)のシートは、座面のクッションや背もたれのフレームに至るまで、人間工学に基づいて設計されています。特に、ヘッドレストの取り付け部分は、ただの挿入口ではなく、シート全体の剛性や安全性を確保する上で重要な役割を担っています。電動シートのヘッドレストの内部には、小型のモーターとギアが組み込まれており、シートのコンピュータと通信しています。この複雑なシステムが、あなたの快適性と安全を両立させているのです。

さらに、これらのシートには、腰部をサポートするランバーサポートや、シートヒーター、シートベンチレーションといった機能が搭載されていることが多く、それぞれの機能が独立した配線と制御ユニットを持っています。ヘッドレストの取り外しを検討する際には、これらの配線やセンサーを損傷しないように細心の注意を払う必要があります。

例えば、W205のリアシートのヘッドレストは、乗員の有無を感知するセンサーを備えているモデルもあります。これにより、後部座席に人が乗っていない場合は、視界を確保するためにヘッドレストが自動的に下降する機能があります。このような高機能なシートの構造を理解することで、なぜ安易な自己作業が推奨されないのか、その理由がより明確になるでしょう。

ベンツW205またはW213の手動シートのヘッドレスト根元にある、ストッパーボタンを指で押している様子の画像。

【X253】GLCクラスのヘッドレストの外し方

続いて、人気のSUVモデル、GLC(X253)のヘッドレストの外し方を解説します。GLCも電動シートと手動シートのモデルが存在しますので、それぞれの外し方を詳しく見ていきましょう。

 電動シートの場合(GLCクラス)

GLCの電動シートのヘッドレストも、CクラスやEクラスと同様に、**診断機を使ってプロが取り外す**のが基本です。自分で無理に外そうとすると、電動モーターや安全機能の破損につながります。もし、シートカバーの取り付けなどでヘッドレストを一番上まで上げておきたい場合は、手動で引っ張るのではなく、シートの側面にある電動スイッチを使って、一番上まで動かしましょう。

手動シートの場合(GLCクラス)

GLCの手動シートも、CクラスやEクラスと同様の構造で、比較的簡単に取り外すことができます。

1. ヘッドレストを一番上まで上げる
まず、ヘッドレストを上に引き上げ、一番高い位置まで上げます。
2. ストッパーボタンを探す
ポールの根元(シートとの境目)にある小さなストッパーボタンや穴を確認します。
3. ボタンを押しながら引き抜く
ストッパーボタンを同時に押し込みながら、ヘッドレストをゆっくりと引き抜きます。ボタンが固い場合は、マイナスドライバーなどの工具を使い、無理のない範囲で押し込みましょう。
4. 取り外し完了!
ボタンを押し続けたまま、ヘッドレストを真上に引き上げます。引っかかりを感じたら、再度ボタンがしっかりと押されているか確認してください。

GLCの手動シートも、正しい手順を踏めば簡単に外すことができます。電動シートのモデルにお乗りの方は、無理な自己作業は避け、安全のためにプロに依頼することをおすすめします。

 GLC(X253)のシートの特徴と外し方の注意点

GLC(X253)のシートは、SUVならではの快適性と機能性を両立させています。特にリアシートは、荷室を広げるためのシート分割可倒機構が備わっており、この機構とヘッドレストの取り外しが密接に関連している場合があります。シートを倒す際にヘッドレストが邪魔にならないよう、自動で下降するモデルも存在します。

さらに、GLCのシートは、座席に内蔵されたエアバッグ(サイドエアバッグ)や、プリテンショナー付きシートベルトなど、数多くの安全装備と連携しています。ヘッドレストのポールがシート内部のエアバッグの展開経路を妨げる位置にある場合、無理な取り外しはエアバッグの誤作動や作動不全につながるリスクがあります。

また、GLCのシートは、その形状や素材によっても外し方の難易度が変わることがあります。例えば、スポーツシートや本革シートの場合、シートカバーがタイトに作られており、ヘッドレストの根本部分をめくりにくいことがあります。このような場合は、シートに傷をつけないよう、より慎重な作業が求められます。

これらの点を踏まえると、GLCのヘッドレストの取り外しは、単なる物理的な作業ではなく、車両全体の安全システムを理解した上で行うべき作業であることがわかります。専門業者に依頼することで、これらのリスクを回避し、安全を確保しながら目的を達成できます。

ベンツのヘッドレストを外す際に、工具(内張りはがしなど)を使ってストッパーを押し込んでいる男性の手元の画像。

ヘッドレストを取り外すための実践的テクニックと応用知識

ここからは、よりスムーズに作業を進めるための実践的なテクニックや、知っておくと役立つ応用知識を深掘りしていきます。

 ヘッドレストのロック機構を確実に解除する方法

手動シートの場合、ストッパーボタンを押してもなかなか抜けないことがあります。これは、ボタンが奥までしっかりと押せていないか、ヘッドレストのポールがわずかに曲がっている可能性があります。

 1. 工具の活用

マイナスドライバーや内張りはがし: ボタンが穴の奥にある場合、これらの工具の先端を差し込み、確実にストッパーを押し込みます。
プライヤー: ポールを傷つけないよう、薄い布を巻いた上でプライヤーでポールを軽く挟み、押し込みながら引き抜くことで、よりスムーズな取り外しが可能です。

2. 角度と力の方向

ヘッドレストを真上に引き抜くことが基本ですが、少しだけ左右に傾けたり、回転させたりしながら引き抜くことで、ロックが外れやすくなる場合があります。無理に力を加えるのではなく、さまざまな角度を試してみましょう。

電動シートのヘッドレストをどうしても「自分で」外したい場合の裏技(非推奨)

警告: この方法はメーカーの推奨するものではなく、シートや安全機能の故障、保証対象外となるリスクが非常に高いです。あくまで自己責任で行う場合に限ります。

一部のプロフェッショナルな整備士は、電動ヘッドレストを外す際に、シートの背もたれカバーを一部剥がし、内部のモーターユニットを固定しているネジを外すことで取り外すことがあります。この作業には、シート内部の配線やエアバッグセンサーの位置を完全に把握している必要があります。もし、この作業中に配線を切断したり、センサーに損傷を与えたりすると、エアバッグ警告灯が点灯し、ディーラーでの高額な修理が必要になる可能性があります。また、安全機能が正常に作動しなくなるため、重大な事故につながる恐れもあります。

ヘッドレストを外す以外の選択肢

ヘッドレストを外さなくても、目的を達成できる場合があります。

シートカバーの工夫: ヘッドレスト部分が分割されているタイプのシートカバーを選べば、取り外す必要はありません。
ヘッドレスト専用のクリーニング: 汚れが気になる場合は、ヘッドレストを外さなくても、専用のクリーナーやスチームクリーナーで部分的に清掃することが可能です。

これらの知識とテクニックを応用することで、あなたのベンツのメンテナンスやカスタマイズが、より安全で効率的なものになります。しかし、最も重要なことは、無理をしないことです。少しでも不安を感じたら、すぐにプロの力を借りる決断をしましょう。

高級SUVの内装イメージ

トラブル解決Q&A

ヘッドレストの取り外し作業中に「あれ?」と思った時のための、よくある質問とその答えをまとめました。

     マサコ

マサコ

     Q1: ストッパーボタンが見つかりません。

     貴子のAI君

貴子のAI君

     A1: おそらく、電動シートのモデルかもしれません。電動シートのヘッドレストは、手動での取り外しができない構造になっています。無理に外そうとせず、ディーラーや専門業者にご相談ください。

     マサコ

マサコ

     Q2: ボタンを押しても固くて外れません。

     貴子のAI君

貴子のAI君

     A2: ストッパーのボタンは小さく、指先だけでは押しにくい場合があります。マイナスドライバーや内張りはがしなど、先端が細い工具を使って奥までしっかりと押し込んでみましょう。

     マサコ

マサコ

     Q3: 無理に引っ張ったら傷がつきました。どうすればいいですか?

     貴子のAI君

貴子のAI君

     A3: 焦らず、まずは冷静になってください。もし目立つ傷であれば、タッチアップペンや補修用スプレーで目立たなくすることができます。軽微な傷であれば、コンパウンドで磨くことで改善する可能性もあります。無理な力を加える前に、この記事の手順をもう一度ご確認くださいね。

     マサコ

マサコ

     Q4: ヘッドレストを外したまま運転しても大丈夫?

     貴子のAI君

貴子のAI君

     A4: **後部座席のヘッドレストは外したままでも法的に問題ありません**が、万が一の追突事故の際に、乗員の首や頭部を保護する役割を果たします。安全を考えると、必要な時以外は取り付けたままにしておくことを強く推奨します。

     マサコ

マサコ

     Q5: 取り外したヘッドレストはどこに保管すればいい?

     貴子のAI君

貴子のAI君

     A5: 車内を傷つけないように、厚手の布やクッション材に包んでトランクルームに保管するのがおすすめです。また、ヘッドレストのポール部分をビニール袋などで保護すると、汚れや傷を防ぐことができます。

 

まとめ

ベンツのヘッドレストを外す作業は、電動か手動かによって大きく手順が異なります。

Cクラス(W205)、Eクラス(W213)、GLC(X253)の電動シートは、基本的に専門の工具と知識が必要なため、無理な自己作業は避け、ディーラーや専門業者に依頼することが最も安全です。

一方、手動シートの場合は、ポールの根元にあるストッパーボタンを正しく押すことで、簡単に取り外すことができます。

この記事で解説した注意点と手順をしっかりと守ることで、あなたの愛車を傷つけることなく、ヘッドレストの取り外し作業をスムーズに進めることができるでしょう。

シートカバーの交換、車内の清掃、カスタマイズなど、ヘッドレストを取り外すことで、あなたのカーライフはさらに快適になります。

最後に、ベンツのヘッドレストは、単なる快適装備ではなく、万が一の事故から乗員を守るための重要な安全装置であることを忘れないでください。

正しい知識と手順を身につけ、あなたのベンツとの時間をさらに豊かなものにしてください。安全で快適なカーライフを応援しています。

 

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