最新ドライブスポットや車のトラブル解決法を完全網羅!初心者も安心、ベテランも納得の車&ドライブ情報で毎日のドライブをもっと楽しく、もっと安全にサポートします。

EVとガソリン車の維持費比較【年間コスト徹底検証】

EVとガソリン車が並んで走る日本の郊外道路のリアルな写真。

電気自動車(EV)が普及しはじめた今、気になるのはガソリン車との「年間維持費の違い」。購入価格の差や補助金ばかりが注目されがちですが、実際に所有してからの出費はどうなのか?

維持費の観点で徹底比較し、選ぶべきクルマを明確にします。

 

 

この記事の要約

EVとガソリン車の維持費構成要素を徹底分解

年間コストで実際にいくら違いが出るのかを検証

補助金・税金・電気代・ガソリン代・メンテ費の差を解説

維持費を抑えたい人に向けた最適な選択肢を提示

 

EVとガソリン車、それぞれの維持費にはどんな特徴があるのか?本記事で明確に比較し、あなたにとって本当にお得な選択を見極めましょう。

 

EVとガソリン車の維持費構成要素を比較

年間維持費を比較するには、まずそれぞれの「コストの内訳」を明確にする必要があります。維持費には、燃料代、税金、メンテナンス費、保険料、車検費用など複数の要素があり、それぞれの金額感を把握することで実態が見えてきます。

 

1. 燃料代(電気代・ガソリン代)

EVの場合、家庭用200V充電を想定すると1kWhあたり約30円。1回の充電で約6〜8円/kmのコストが目安です。一方ガソリン車は、燃費15km/L・ガソリン160円/Lで約10.6円/km。年間1万km走行する場合、EVの方が約4万円前後安くなります。

 

2. 自動車税

EVの税額は一般的に29,500円。対して1.5Lクラスのガソリン車は34,500円。軽自動車なら10,800円ですが、EV軽自動車ならグリーン化特例で翌年度分が最大75%減免されることもあり、長期保有でEVの方が有利です。

 

3. メンテナンス費用

EVは構造がシンプルなため、オイル交換や排気系部品のメンテが不要です。ブレーキパッドの摩耗も少なく、年間3〜5万円の差がつくこともあります。

このように、維持費の中核をなす要素ではEVの方がコスト優位となる場面が多いのが現実です。

 

電気自動車の充電をしている日本人ビジネスマンの後ろ姿写真。

 

実際の年間維持費をシミュレーション

ここではEVとガソリン車を、以下の条件で比較したシミュレーション結果を紹介します。目安として「日常使用の一般的な乗用車」を想定し、年間走行距離は10,000kmとします。

 

項目EVガソリン車
燃料代約60,000円約106,000円
自動車税29,500円34,500円
メンテナンス費約30,000円約50,000円
車検費用(年換算)約20,000円約30,000円
任意保険約70,000円約70,000円
合計約209,500円約290,500円

この比較では、EVの方が年間で約8万円安くなるという結果に。長期的に見るとこの差はさらに拡大していく可能性があります。

 

維持費差を感じるのは3年目以降

初年度は補助金などの恩恵も大きいですが、本当の差が見えてくるのは3年目以降。修理や部品交換が必要になる時期に、EVのシンプルさがコスト優位に働きます。

 

日本のガソリンスタンドで給油中の日本人ドライバーのリアルな様子。

 

EV維持費の優位性と注意点

EVの維持費がガソリン車より安くなる傾向にあるのは事実ですが、すべての状況で無条件に優れているわけではありません。特に、充電環境やバッテリーの劣化など、EV特有の注意点も存在します。

 

1. 自宅充電ができるかがカギ

自宅に200Vの充電環境が整っている場合、充電代はかなり安く済みます。一方で、毎回急速充電に頼る環境ではコストが上がることに注意が必要です。

 

2. バッテリーの寿命と交換費用

バッテリーは劣化し、交換費用も高額(50〜100万円)になる可能性があります。ただし、メーカー保証(例:8年または16万km)があるため、保証内での利用であれば心配は最小限に抑えられます。

 

3. 冬場は電費が落ちやすい

エアコンや暖房による電力消費が増える冬場は、EVの航続距離が20〜30%ほど落ちる傾向にあります。地域や走行環境に応じて選択すべきです。

 

このように、EVは維持費で有利な一方、利用環境によってはガソリン車の方が合っているケースもあるため、自分の生活スタイルに照らした選択が重要です。

 

年間の車の維持費をノートに計算している日本人主婦。

 

EVに向いている人・ガソリン車に向いている人

維持費比較を踏まえた上で、実際にどちらの車があなたに適しているのかを、ライフスタイル別に整理します。

 

EVに向いている人

  • 自宅で充電できる環境がある
  • 日常使いの走行距離が明確で、長距離を頻繁に走らない
  • 車検やオイル交換などのメンテナンスをできるだけ減らしたい
  • 環境配慮に関心があり、補助金など制度を活用したい

 

ガソリン車に向いている人

  • 頻繁に長距離運転を行う
  • 寒冷地に住んでいて、暖房やエアコン使用頻度が高い
  • まだ充電インフラが整っていない地域に住んでいる
  • 購入価格や初期コストを重視したい

 

上記のように、EVとガソリン車のどちらが適しているかは、コストだけでなく環境や生活スタイルのマッチ度で決まります。重要なのは、数値だけではなく、将来にわたる使用状況と満足度を見据えて判断することです。

 

維持費だけじゃない!長期的な価値を考える

EVとガソリン車の年間維持費を比較することで見えてくるのは、単なる数字の差以上の「価値の違い」です。以下の点にも注目することで、より納得のいく車選びが可能になります。

 

1. リセールバリューの変化

現在はEVの中古市場がまだ発展途上ですが、補助金の終了や新車価格の下落により、今後は値動きが読みにくくなります。一方で、人気のあるガソリン車は比較的安定した中古価格を維持している傾向があります。

 

2. 今後の電気料金の推移

再エネ比率の上昇や電力会社の料金見直しにより、充電代が今後高くなる可能性も。これは維持費の変動要因として覚えておくべきです。

 

3. 国の制度変更リスク

補助金制度は毎年見直されるため、購入タイミングによって数十万円の差が生じる可能性もあります。購入前に制度の最新情報を確認することが重要です。

 

維持費の比較は車選びの第一歩に過ぎません。長期的な価値・利便性・満足度をどう評価するかが、最終的に後悔しない選択へとつながります。

 

カーディーラーでEVとガソリン車を比較している日本人夫婦の写真。

 

維持費比較でよくある質問と疑問

貴子

貴子

Q1: EVのバッテリー寿命って実際どれくらい持ちますか?

AI君

AI君

A1: 一般的に8年または16万kmが保証範囲ですが、使い方次第で10年以上使えることもあります。急速充電の多用や高温環境では劣化が早まる可能性があります。

貴子

貴子

Q2: EVはメンテナンスが楽って本当ですか?

AI君

AI君

A2: はい、本当です。エンジンオイル交換が不要で、ブレーキパッドの消耗も少ないため、ガソリン車に比べて定期メンテの頻度が少なくなります。

 

EVとガソリン車の維持費比較【まとめ】

EVは初期費用こそ高めですが、燃料費・税金・メンテナンスのトータルコストで見るとガソリン車を上回る節約効果が期待できます。

充電設備の有無や走行距離に応じて選択を検討すれば、自身に最も適した1台が見えてきます。特に通勤・買い物などの近距離走行が多い方には、EVの経済性は非常に魅力的です。